こんにちは!
当教室では、現在「オーバーラッピング」に力を入れています。
オーバーラッピングで大事なのは「引っかかる」こと
オーバーラッピングとは、流れてくる英語の音声に、ほぼ同時に重ねて自分も発音していくトレーニングです。一見シンプルですが、実際にやってみると「あれ?なんだかスムーズにいかない」「特定の部分で口が止まってしまう」といった”引っかかり”を感じるはずです。
この「引っかかり」こそが、皆さんの英語力の現状と、今後の「伸びしろ」を示してくれる貴重なサインです。
では、なぜ引っかかるのでしょうか?
文法的な原因は、主に次の2点にあります。
- 文法的な弱点:音声が流れるスピードについていけないのは、その構造(文法)を頭の中で瞬時に理解できず、脳が処理にもたついている可能性があります。
- 単語・表現の定着不足:知っているつもりでも、正確な発音や意味が瞬時に引き出せない単語や熟語は、まだ脳に定着しきれていないことを示しています。
オーバーラッピングは、単に音を真似るだけでなく、音を聴き、意味を理解し、それを自分の口から出力するという一連の流れを高速で行うため、あなたの英語運用能力の課題を教えてくれます。
つぎに、音声学の点から一つお伝えします。
発話力向上の鍵:「音声学の弱形」を取り入れる
スムーズにオーバーラッピングをするためには、ネイティブスピーカーが普段話す「自然な音」のルールを知ることが効果的です。特に音声学における弱形(Weak Forms)の理解と実践です。
機能語(冠詞、前置詞、助動詞、接続詞など)を弱く、内容語(名詞、動詞、形容詞、副詞など)にアクセントをつけて発音することで英語らしい発音に近づきます。
サンプル音声と文例をご参照ください。
I have to go. (toが弱形化し、タ)
fish and chips (andが弱形化し、アン)
オーバーラッピングの向上は、発話の向上につながります
弱点を克服し、弱形を取り入れながらオーバーラッピングが向上すると、それはそのままあなたの「発話の向上」へとつながります。
スムーズなオーバーラッピングは、次のステップに進んだことを意味します。
- 英語の「リズム」が身体に染みつく:どこを強く、どこを弱く発音するかという、英語特有のアクセントとリズムが習得できます。
- 文構造の「瞬時理解」が加速する:文法的な処理スピードが上がり、英語を英語の語順のまま理解する力が鍛えられます。
- 「使える語彙」が増える:単語や表現が、頭の中だけでなく、口からもスムーズに出る「発話可能な語彙」へと変化します。
「引っかかる」部分を見つけて改善し、スムーズに「流れる」ようにする。このプロセスこそが、英語学習における最も確実な成長の道です。
この記事をお読みの皆さんも、お手持ちの音声を使ってオーバーラッピングに挑戦して、あなたの「伸びしろ」を見つけてみてはいかがでしょうか。
ニュース英語で耳を育てる、オンラインミニクラス
リスニングに特化した、40分の短いレッスンです。
詳細はこちらをご覧ください。

対面教室
水曜日・土曜日の対面教室です。
アウトプットを中心としたレッスンです。
基礎短文・基礎文章・ニュース英語を聞いて、読んで、発音します。
直接会って学ぶことで、より深い理解とコミュニケーションを楽しみましょう!
茅ヶ崎方式英語会様のニュース英語教材を使用しています。
レッスンスケジュール
場所:長岡京市中央生涯学習センターバンビオ
水曜日のみ、若干名募集を行っています。
12月:3日 10日 17日
1月 :7日 14日 21日 28日
満席のため募集を停止しています。
ご案内はこちら